ペットの散骨とは
ペットの散骨とは、火葬したペットの遺骨を特定の場所にまくことによって供養を行う方法です。ペットの散骨に法律上の厳しい問題はありませんが、マナーを守り周囲に配慮をしながら行うことが大切です。
ペットの散骨は人間の散骨と同様に、自然に還すことを目的としており、具体的には遺骨を粉末状にして山や海、川などの自然環境に撒く方法です。ペットを亡くした後の供養方法の一つとして自然とのつながりを感じることができる散骨は、現代のライフスタイルに合った供養方法の一つとして注目されています。
また都心部や集合住宅に住んでいる場合、スペースがないこともあり散骨を選ばれる方も少なくなく、墓地や納骨堂に比べて散骨は費用が比較的安く済む場合があります。様々な理由から選ばれる散骨の種類は、海洋散骨、山や森への散骨、自宅の庭に散骨、樹木際などいくつかの方法があります。ペットと飼い主の思い出に応じて選ぶことができ、大切な場所で供養することで、愛する家族の一員であるペットを供養することができます。
犬・猫の散骨で人気の場所海洋散骨(海・海岸への散骨)
海洋散骨は、散骨の中で最も人気がある供養方法です。海が好きだったペットや、広大な自然である海に還したいと考える飼い主におすすめです。海洋散骨は、専門の散骨業者の船に乗って、海の特定の地点で遺骨を散骨します。漁業権などの関係から、散骨場所には規制がある場合が多く、専門業者のサポートを受けることが推奨されます。ボートをチャーターして家族で見送りながら散骨する方法と、業者が代行する方法がありますが、どちらも高額になる場合があります。ペットの海洋散骨は法律上の制約がなく、個人の裁量に任されています。実際のところ手軽に海に散骨したり、海岸から海へ散骨する方もいらっしゃいますが、トラブルを避けるため専門業者による自然散骨サービスを利用するケースが増えています。
犬・猫の散骨で人気の場所山林散骨(山や森での散骨)
山や森などの自然の中に遺骨を撒く方法です。緑豊かな場所に散骨されることが多いです。土地の所有権の許可が必要な場合があり、どこにでも散骨していいものではありません。自治体によっては条例で散骨を禁止している場所もあるので注意が必要です。こちらも専門業者による自然散骨サービスを利用するケースが増えています。
犬・猫の散骨で人気の場所自宅の敷地内での散骨
自宅の庭や敷地内にペットの遺骨を撒く方法です。家族の近くでいつも一緒に過ごしたいという飼い主におすすめです。私有地内での散骨は比較的自由に行えるため、庭や敷地があれば手軽に行うことができます。
犬・猫の散骨で人気の場所樹木葬
ペットの遺骨を木の根元に埋めて供養する方法です。ここでは、飼い主と一緒に眠ることができる樹木葬墓地のことを指します。死んだあとも家族と一緒のお墓に入りたいと願う飼い主のニーズが増えたことにより、ペットと一緒に入れる樹木葬が増えています。人を納骨するお墓を利用するときと同じような手続きが必要ですが、墓石代がかからないので一般的なお墓よりも安価です。墓石の代わりに木を植えることで自然と調和しており、霊園などで行うことが多いです。
ペット散骨を行う前に知っておきたいこと
ピクシーワンへ火葬をご依頼になるお客様にも、海洋散骨など自然への散骨を行う方が多くいらっしゃいます。海洋散骨・山や森への散骨などの散骨は愛犬・愛猫の供養で人気のスタイルですが、どういった思いを載せて行われているのでしょうか。また、実際に行う際にどういった注意点があるのでしょうか。
ペット散骨が人気の理由
ピクシーワンでは、ペット散骨をお考えのお客様からのご相談が多く寄せられます。ご自身で散骨し、最後の最後まで面倒をみてあげたいと思われる方も多いです。お客様のお声を交えて人気の理由をご紹介します。
愛犬・愛猫が好きだった場所・思い出が詰まった場所へ埋葬したい
ご自宅のお庭や好きだった散歩コース、よく遊びにきていた海など、愛犬・愛猫が好きだった場所や思い出の場所へ埋葬したいと考える方が多いです。散歩した思い出、家族でピクニックをした思い出、ご自身が一番好きな海岸の景色など、楽しかった思い出の地は景観がよく、のびのびとした印象があり散骨をされたその日からその場所が愛するペットの供養の場所となるため、いつでもお参りできます。
お客様の多くは愛犬・愛猫との思い出の場所への供養・埋葬として海洋散骨を選びます。特に、沖縄県はきれいな海に囲まれており、愛犬・愛猫との思い出の場所として海を選ぶ方が多いです。
いつでもお参りできる場所だから
引っ越しや転勤など、ペット霊園や墓地にいれてしまうと、なかなかお参り行くのが難しい方もいらっしゃいます。海洋散骨を選ぶお客様の多くは、海に手を合わせればいつでもお参りできるという理由から選ばれる方が多いです。
後継者に負担をかけたくない
自宅でずっとペットの遺骨を手元においていたければ、いずれ自分がなくなったらその後はどうなってしまうだろうと思い、散骨しようと思う方もいらっしゃいます。自分自身が高齢になって管理しきれなくなる前に散骨したい、自分が亡くなったときに一緒に散骨できるようにしておきたいという理由があります。
お墓を購入しないため費用負担が少ない
散骨を選ぶと、お墓を購入しないので供養塔や土地の確保や管理費が不要になります。維持管理に手間がかからないので経済的にも負担が少ないというメリットがあります。
ペット散骨のよくあるトラブル・失敗例
ペットの遺骨は公共の場所に無断で埋めたり散骨することは、法律で禁止されています。法的に言えば、ペットの遺体、遺骨は「一般廃棄物」に分類されるのですが、無断で埋葬する行為は無断でごみをすてるのと同等なものとして判断されます。
そのため埋葬によって思いがけないトラブルが発生するリスクがあります。ペットの遺骨を散骨する前にあらかじめマナーを理解しておく必要があります。
漁業権のある場所だった
人気のある海洋散骨ですが、漁業権のある場所があります。また海水浴場や観光などはできるだけ避けましょう。風評被害などのために訴えられる可能性がありますし、散骨を不快に思う近隣に住む方もいらっしゃいます。ガイドラインに沿って散骨するのが好ましいでしょう。
他者の土地だった
山や森、林、など、実は所有者のものであったりします。他者の土地に散骨するなら、必ず所有者に許可をとりましょう。山や森、林だけでなく、空き地やマンションの共用の庭、農地、花壇や墓地なども他者の土地です。また、学校や公園など国や都道府県、市町村などの自治体が管理している公共の場なども散骨しないようにしましょう。
遺骨をそのまま土に埋葬した
自宅の庭などの敷地内であれば法律的な問題はありません。しかし遺骨をそのまま土に埋葬すると、小動物であっても土に還るまでは数十年かかることがあります。犬や猫であれば、それ以上の長い年月がかかり、長年骨が残るということがあります。
その間に、ほかの動物が掘り起こしてしまったり、もし予想外の引っ越しなどがあった場合、次の入居者とのトラブルを防ぐためにも遺骨を掘り起こさなければならない事態が発生する場合もあります。
また、戸建てであっても土地借地権の契約など賃貸で借りている場合、たとえ契約期間でも埋葬には事前に貸主との同意が必要になります。
自治体により庭への埋葬が禁止されていた
周囲の自然環境や水源地に近い地域では地下水への影響を保護するため、自宅でのペットの埋葬が禁止されていることがあります。地下水の汚染を防ぐために、ペットの遺骨を適切に埋葬する必要があります。
また都市部や人口密集地では、衛星や環境保護の配慮からペットの自宅埋葬が制限されている場合があります。
ペットの散骨 知っておきたいマナー
日本では、ペットの埋葬や火葬に関して明確な法令面の制約はありませんが、いくつかの規制やガイドラインがあります。特に公共の場所や許可されていない場所への埋葬は法律違反になります。また、一部の自治体では、自宅でのペット埋葬に対して独自の規制がもうけられていることがあります。自治体のルールに従い、またマナーとして近隣住民への適切な配慮が必要になります。大切な愛犬・愛猫が最後まで多くの人に愛される散骨をしましょう。
散骨する場所を適切に選ぶ
他の方の私有地であったり、公共の場であったりすると、散骨するには許可が必要であったり散骨の規制などがあるので、事前に確認をしたうえで散骨する場所を選びましょう。また、海洋散骨に関しても、周囲に配慮し節度を持って行うことが大事です。基本的にはガイドラインに従って一定距離以上の沖合まで離れて行うことや、観光業や漁業の関係者に悪影響を与えかねない観光スポットや漁場は避けることが大切です。
遺骨はパウダー加工する
散骨を行うには、遺骨を細かい粉末状にするパウダー加工が必要になります。自然に還るといっても塊では想像以上に時間がかかります。様々なトラブルを避けるためにも、散骨したいのであればパウダー加工をしておきましょう。
自然環境に配慮する
散骨は自然へ還すという考えに基づいて行われますが、環境に負担をかけない方法で行うことが大切です、大量の遺灰を一度に撒くことは避け、風向きや水流を考慮しながら、適切な場所で少量ずつ丁寧に撒くことがおすすめです。
ペット散骨の手順
ここまで解説した散骨の注意点を踏まえて、上手なペット散骨の手順を見ていきましょう。
散骨を行うためには、まずペットの遺体を火葬する必要があります。火葬はペット霊園やペット葬儀専門業者に依頼できます。火葬には個別火葬・合同火葬などの選択肢があり、遺骨を持ち帰りたい場合には、個別火葬を選ぶのが一般的です。
散骨を行う前には、遺骨を粉末状にするパウダー加工が必要です。ペット霊園やペット葬儀専門業者では、専用の機械で遺骨を粉末状にしてくれるサービスを提供していることが多いです。自宅で行う場合も専用のキットが販売されていますが、専門業者に依頼するほうがスムーズです。
散骨を行う場所を選びます。海洋散骨や山や森での散骨など、散骨場所が可能かどうか事前に確認しておきましょう。
散骨はペットとの最後のお別れの瞬間です、家族でのセレモニーやお別れの言葉をかけるなどペットへの感謝と愛情を伝えます。
散骨後は現場を確認し、ゴミを残さないように片付けをしましょう。自然に負担をかけないように配慮しましょう。
沖縄県のペットの火葬はピクシーワンへペット散骨をお考えでしたら火葬はピクシーワンへご依頼ください
ペット散骨をお考えでしたら、火葬はピクシーワンへご依頼ください。ピクシーワンは沖縄県で20年以上にわたり様々なペットの火葬・葬儀を行っており、飼い主様の希望に合わせて沖縄県内の自社の葬祭場にて行っております。ペット散骨をお考えでしたら、火葬はご家族だけの個別火葬をおすすめしております。
また火葬の際には経験のあるスタッフが対応し、火葬時間、温度に最善の注意をし、ご遺骨をきれいに残すための配慮をしており、お骨のパウダー加工も提供しております。
当社では琉球ガラスの骨壺をご用意しております。沖縄県内で一つ一つ手作りされた琉球ガラスにペットのお骨をパウダー加工して入れます。ゆくゆくはご自身で散骨をしたいと考えている方やお引越しの多い方、しばらくはご自宅で納骨されたいとお考えになる飼い主様に選ばれております。最愛の家族であるペットのために飼い主様ができることを一緒に考えご提案させていただければと思います。
沖縄県でペットの散骨をお考えでしたら火葬はぜひ当社にお任せください。大切なペットとの最後のお別れを共に心をこめてお手伝いいたします。
- 小禄豊見城店
- 098-851-2040
- 知花店
- 098-929-1770
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